英国・コッツウォルズより、こんにちは〜?
昨日も少しこのことについて書いたのですが・・・とても素朴な質問です。
現代の英国では、巨大なマグカップで紅茶を飲むのが日常です。
そこで、ティーカップに入る液体の容量はどのくらい違うものなのかしら・・・と疑問に思い、調べてみました。
1850年代のものから、1970年くらいのものまで、メーカーや形の違うカップに水を入れて、容量を測ってみました。
結果!
その時代時代で、さまざまな大きさのカップがあります。
結果は、170ccが一番大きなカップ、110ccが一番小さなカップの容量でした。
60ccほどの違いがあるのですね。
ちなみに、170ccのものは、1960年代〜に作られたハマースレイのすみれのティーカップです。
カップの形は現代風で、少しコーヒーカップに近いような形でもありますね。
見た目では大きいカップというイメージはなかったのですが、高さが高いので量がたくさん入ったようです。
たまたま一番新しいものが一番容量が多くなりましたが、ヴィクトリア時代のもので、かなり大きめなティーカップもありますから、一概に新しいものが大きめとは言えないと思います。
・・・なんだか、あまりはっきりとしない結果なのですが・・・・・
考えてみると、いろいろな理由が考えられます。
ティーカップを作っているメーカー同士は、1800年前後の頃から競争が激しく、1800年前後は、貴族に向けて豪華絢爛なカップもたくさん作られていたので、カップは口型が広い、大きめなカップに、これでもかとカップの中にまで装飾が美しい品物が作られました。
ヴィクトリア時代には、中流家庭にもお茶を楽しむ文化が広まり、たくさんのメーカーがこぞってカップ&ソーサーを作った時代。
大量生産もされた時代ですので、経費を削って、材料を少なくするために小ぶりの大きさのものを作ったということも考えられるかと思います。
実際に手にする者がどのくらいの紅茶の量を飲むか、ということよりも、こういうメーカー同士の事情などがカップの大きさに影響しているのかなと思われます。
すべて、私の勝手な推測なのですが、こういう素朴な疑問をぐるぐると考えるのも楽しいです。
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