英国・コッツウォルズより、こんにちは〜?
アンティークの陶磁器を扱うお店を続けて、6年ほどになります。
アンティークのお店をやっていますと、どうしても、少し欠けてしまっていたり、ヒビが入ってしまっているものが、売り物にならずに、手元にたくさん残っています。
・・・以前、著名なアンティークのディーラーさんも同じことをおっしゃっていて、自分も同じように、欠けている食器をたくさん持っていることを嬉しく思ったことが・・・・
(欠けた食器ばかり持っていることって、そんなに自慢にはならないのですが・・・笑)
最近はあまりにたまりすぎて、少しずつ処分してしまっています。
それでも、どうしても、どうしても、捨てられないものがあります。
200年も古い陶磁器。・・・でも、バラバラに割れてしまっているお皿。
割れてしまっているのだけれど、その割れたものを、また何とかしてくっつけているのがわかります。
こんなに細かく割れてしまっているのに、時間をかけて一つ一つをつなぎ合わせています。
大切なものでなければ、こんなに時間のかかることをしないでしょう。
そんなふうに大切にされて、割れてしまっても、まだなお大切にされたお皿を、愛おしく感じます。
カップは、写真のように、ホチキスで留めているみたい!!
すべて手描きの花柄と金彩の、本当に手の込んだ、時間をかけて作られた美しさは、ホチキスで留めてあっても、
ボンドでくっつけてあっても、健在です。
もう、このカップで紅茶は飲めなくても、大切にされた証がそこにあるようで・・・
壊れずに美しく残っているアンティークと同じくらいに、私にとって、ヒビがたくさん入って壊れてしまったカップ&ソーサーは、本当のアンティークの魅力が隠れているような気がします。
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