英国・コッツウォルズよりこんにちは!
ミントン?
『?』がついていますのは、こちらはとても古い磁器で、バックスタンプがないために、
メーカーの特定がはっきりとしないからです。
1800年初期の陶磁器には、バックスタンプがないものがたくさんあります。
メーカーによっては、とても古いものでも、ちゃんと印が付いているものもありますが、
大抵は、絵付け師のつけた番号だったり、ギルダー(金彩の絵付け師)が印をつけたり、
4桁ほどのパターン番号が書かれていたりします。
今、陶磁器を眺めながら、昔の人たちは、100年、200年後に、私たちが頭を悩ませて、メーカーを探し当てていることを想像して、わざとマークを付けていなかったのかしら・・・なんて思ってしまいます。
昔は、ブランド意識みたいなものがなかったのでしょうか。
ヴィクトリア時代にはいり、1870年以降くらいになると、だんだんとバックスタンプがついたものが増えてきます。
陶磁器に詳しいディーラーさんや、私の英国人のパートナーもかなり詳しいので、数人の方に見てもらって、
情報を照らし合わせて、メーカーを特定していくのですが、なかなか簡単にはいかない場合もあります。
そこがまた、面白いところで、推理ゲームみたいで楽しいです。
こちらのカップは、ティー、コーヒー、ソーサーのトリオになります。
ふんだんに使われた金彩が綺麗に残っており、本当に状態のよいお品です。
引き続き、なにか新しい情報がわかりましたら、またお知らせいたしますね。
コメントを残す