英国・コッツウォルズより、こんにちは?
『ジャスパーウェアふうの』・・・と書きましたのは、こちらのティーポットは、ウェッジウッドのものではないからです。
きっと、こちらのティーポットをパッと見て、”ジャスパーウェア”かな?
または、”ウェッジウッドのものね!” と思われた方が多いと思います。
こちらのティーポットは、コープランドのお品になります。
”コープランド・スポード” という名前で呼ばれていることが多いのですが、
こちらのお品は、スポードがつかない、”コープランド”の時代のお品です。
スポードというメーカーは、英国陶磁器メーカーの中でもとても古いメーカーで、
ジョシュア・スポードが1776年に創業してました。
ジョシュア・スポードが1797年に亡くなった後に、息子で、同じ名前のジョシュア・スポード2世が後を継ぐのですが、
この時に、ウィリアム・コープランドとパートナーシップを組んだために、この時から、『コープランド・スポード』と呼ばれるわけです。
ただ、その後、ジョシュア・スポード2世が1826年、そして、ウィリアム・コープランドが、1833年に亡くなります。
そして、その後を継いだのが、ウィリアム・コープランドの息子のウィリアム・テイラー・コープランドですので、
スポードの名前がここから消えてしまうのですね。
実は、またさらに複雑なのですが、このウィリアム・テイラー・コープランドさんは、(・・・急に”さん”つけ・・・)
今度は、トマス・ガレットさんとパートナーシップを組みます。
ですので、1833年からは、『コープランド・ガレット』という名前に変わります。
まだ、この先の歴史もあるのですが、・・・・ここのところでやめておきましょう。
・・・スポード、コープランドに関わらず、こうやって、陶磁器メーカーはくるくると名前が変わったり、
短い間に売却されてしまったり・・・を繰り返していますので、
陶磁器メーカーの歴史を見ると、とても複雑です。
でも、そこがまた、色々なストーリーが隠れていて、面白いところですね。
また、こんな歴史のお話、これからもしたいと思います。
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