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英国 アンティーク Drawer オーナー ささきひとみ Official Blog

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チェルシーフラワーショー2019’ー”漢方の庭”

   

英国コッツウォルズより、こんにちは〜♫♫♫

もう6月になってしまいました。
先月5月25日、チェルシーフラワーショーに行ってきました。

毎年、ロンドンで開催される、お花の祭典”チェルシーフラワーショー”は、世界で一番有名なお花のお祭りです。

もうここ10年ほど、毎年、ガーデンデザインを勉強している学生さんたちと一緒に、チェルシーフラワーショーに同行しています。

10年間も続けて行っていると、毎年似ているようで、その年のトレンドが分かって面白いです。

今年は、本当にグリーン!グリーン!グリーン!!という感じ。緑を基調としたお庭が目立ちました。
田舎で雑草のように育っている植物もたくさん使われていて、そういうノスタルジックな癒しを求めている感じのコンセプトが多かったように思います。

たくさんありすぎて、一度にはご紹介できないくらいなのですが、一番感動したお庭から。。。

 

チェルシーフラワーショーのショーガーデンの中に入れるのは、とっても特別なこと!!・・・なので、ちょっと自慢げに先日もインスタグラムに投稿してしまいました💕

一緒に写っている方は、今回、チェルシー初出場で、”ゴールドメダル”!!!を獲得した、ガーデンデザイナーの佐藤未季さん。
一緒には写っていませんが、もうお一人の柏倉さんという男性とお二人でデザイン、そして、英国在住の日本人、白井さんがコンストラクターとしてお庭を作りました。

たくさんの観客が見学している中で、お庭の中に入れさせて頂き、未季さんと白井さんと少しの時間ですがゆっくりとお話しできたことは幸せな時間でした。

日本人の方が、英国で活躍されている様子は、本当に嬉しくて、それだけでも素晴らしい!!と思うのですが、
このお庭は、それだけでなく、本当に心に響くものがありました。

”漢方の庭”・・・KANPO-NO-NIWA と英語では書かれていましたが、英国人にとっては、不思議な響き、でも、どことなく心地よい響きに聞こえるのかなと思いました。

お庭に植えられている植物は、全て漢方で使われる植物たち。芍薬は、英国人も大好きなお花で、ちょうど今の季節に普通にお庭にも見られる植物ですが、それが薬として使われていることを知らない英国人も多いようです。

佐藤さん、柏倉さんには今回初めてお会いしたのですが、今回ツアーでお連れした生徒さんたちもお庭の中を見学させてくださり、その上、生徒さんたちに、この庭を作った経緯や、コンセプトなどをちゃんと説明くださり、大変な道のりだったお話しを聞いて、泣いてしまいました。

チェルシーフラワーショーのショーガーデンに参加するには、一番メインのショーガーデンでは、億単位で費用がかかると言われています。それには、スポンサーは必須。それも、大きな企業がバックにつかないと無理なお話しです。

”漢方の庭”のカテゴリーは、メインのショーガーデンよりは小さめの”Space to Grow”というカテゴリーなのですが、それでも、費用は3000万円!!!

この費用をどのように集めたかのお話しもしてくださいました。

ショーへ参加するための1次審査が通った段階ではまだ、スポンサーはない状態。審査が通った後、2週間後に3000万円を出資してくれるスポンサーをさがさなければいけない、という状況だったそうです。

・・・なんだか、映画・・ドラマのお話しみたい。2週間で3000万円・・・聞いただけで目がくらみます。

大きな企業に訪ねてみたけれど、無理ということが分かり、
なんと、未季さんと柏倉さんは、フェイスブックページを立ち上げ、周りの人々に声をかけていったということ。

そんなことで3000万円が集まるのか、と思ってしまいますが、なんと、300個人のスポンサーが集まったということなのです。

これって、未季さんと柏倉さんのお人柄なのではないかと、初めてお会いしただけで分かりました。
応援したい、何か、面白いことが起るのではないか、ということを楽しく予感させてくれるパワーを感じました。

300のスポンサーがついたショーガーデンは、前代未聞だったそうで、審査の際には、かなりもめたということ。

英国の王室=ロイヤルも関係するお祭りです。名前もしれない日本人のお庭・・・大丈夫!?という声もかなりあったそうで、選ぶことを反対する人々もいたそうなのですが、なんとか審査を通り、・・・そして、ゴールドメダルを獲得。

奇跡のような出来事です。なかなか、初出場でゴールドを取ることは難しいと言われています。

波乱万丈の経緯を聞いているだけで、泣けてきました。

お庭は、見て楽しくて、気持ちが和んで、それだけでも十分なのですが、その裏側には、作り手の思いや考えなどがたくさん詰め込まれていて、その気持ちが植物を通して人々に伝わるのだなあということを実感した1日でした。

素敵なお庭を作ってくださった、未季さん、柏倉さん、白井さんに、乾杯〜〜!!
本当におめでとうございました!!

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